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木造住宅の一般的な基礎工法を説明します。


家の重さと基礎


 我々が普通に暮らしている家の重さと、それを支える基礎の関係を考えてみましょう。
 建物には建物その物の重さ(自重)と、荷物や人の重さ(積載荷重)とがあります。そしてそれらの重さ
 は柱を伝わり、土台にかかります。土台の下には基礎があります。その基礎を下から支えているのが土地
 なのです。ですから土地の支える力と、基礎にかかってきた建物の重さとを比べ、土地の支える力の方が
 大きくないと、建物が傾いたりするわけです。

 建物の積載荷重は住宅の場合180kg/u程度を考えます。それに建物の自重が有ります。木造在来
 工法で200kg/uと考えその両方で380kg/uとします。
 仮に1階が20坪、2階が15坪の家を考えたとき、2階の重さ 15×3.3×380=18,810kg/u
 1階の重さ 20×3.3×380=25,080kg/u1階の場合半分は基礎の荷重と成らない部分
 が有るので 
 25,080÷2=12,540kg/u

 1階+2階=全荷重

 18,810+12,540=31,350kg/u

 1階の30坪の家を6軒×5軒とした場合、基礎の大体の長さは(6軒+5軒)×2=22軒

 22×1.82=40.04mとなる

 一般的な土地の場合、土地が支える力を3t/uと考えると、31.35t÷3=10.45u
 基礎の土の接する面積が10.45u以上必要となる。
 10.45mを基礎の長さ40.04mで割ってみると、0.26mとなる。

 昔から2階建木造住宅の基礎が幅30pで造られていたのは、まんざらいいかげんでは無かった事が解 
 ります。しかし、これではただバランスが採れているだけ、土に柔らかい部分があったり、建物の重さ
 が偏っていたりすると好ましく無い結果を招くことになります。ですから普通の土地で普通の木造住宅
 を建てる場合の基礎の幅は、最低でも45pは必要だと思います。またこれより柔らかそうな土地の場
 合や建物の重さが偏っている場合等は建物の下全体が基礎となる、ベタ基礎をお勧めします。床下の湿
 気を防ぐ意味でも良いと思います。

布基礎

建物の土台の下に一列の基礎を作ります。
基礎はベースと布とからなっています。
土地の支える力によってベースの巾を変えます。

ベタ基礎
地盤の長期応力が30kn/u〜50kn/u
の場合ダブル配筋が望ましく、50kn/u〜70kg/uの場合シングル配筋でも良い。
70kn/u以上の場合は無筋としても良い。

杭基礎
地盤の長期応力が30kn/u以下の場合には杭を打ち支持層で支える。


杭の種類
1・鋼管杭100φ以上
PC(既成コンクリート
杭)異型鉄筋 6本以
上帯筋と緊結

 
 地盤の耐力
kn/u
建物の種類( ベースの巾)
木造又は軽い鉄骨造 その他の建築物
平屋建 2階建
30〜50 300 450 600
50〜70 240 360 450
70以上 180 240 300

床下の換気

 基礎の構造は、現在では比較的地盤の良いところでは鉄筋コンクリート(RC)布基礎が多く。地盤が
 弱くなると、RCべた基礎や杭基礎など、また地盤改良をした上、布基礎を施工したりします。建物の
 基礎は地盤とは別に建物の重さによっても変わります。木造軸組工法に比べて、比較的荷重の重い
 2×4工法やプレハブ工法などは地盤の良いところでもRCベタ基礎が一般的です。基礎の形は、建
 物の耐久性にも影響します。昔の住宅は、神社の床下のように束と呼ばれる柱だけで風が通り抜け
 る構造が普通でした。

 現在では、耐震性を高めるために布基礎やベタ基礎になっている場合が多く、建物の外壁が殆どコン
 クリートで覆われてしまっています。その結果、床下の通気性が悪く、湿気がたまりやすくなります。
 湿気は土台を腐らせたり、シロアリの被害に会う原因にもなります。そこで、一定の間隔で 床下換気
 口
を付ける訳です。住宅金融公庫の耐久性基準では4メートルごとに換気面積300平方センチの換
 気口を設けることになっています。

 最近では 基礎パッキン工法(ねこ土台)も増えてきました。従来の床下換気口の場合は風が通り抜け
 るようにバランスよく配置する必要があり、また風向きによっては通風が悪くなることもあります、床下
 の場所によっては通気が0の場所さえ生じます。その上、基礎を四角く切り取るため、地震の時換気
 口の周りにひびが入りやすくまります。基礎パッキン工法は、基礎と土台の間に硬質ゴムや鋼製の
 パッキンを等間隔で入れることで十分な通気性を確保するしくみです。又多少なりのゆがみを吸収す
 る訳ですから、小さな地震の場合等は揺れの吸収も期待できます。そして、基礎に穴を開けないので、
 ひび割れやネズミ・害虫の浸入を防ぐことができます。シロアリ被害を防ぐために、床下や土台に防蟻
 剤を撒くことが行なわれています。しかし、防蟻剤によって健康被害を受けるケースが増えている事も
 事実で、防蟻剤の使用は最低限にしたいと思います。防蟻剤の代わりにヒバオイルを塗る事も最近
 は行われています。防蟻剤を使わずに建物の耐久性を高めるには、土台にヒバやヒノキなどの腐りに
 くくシロアリに強い材料を使うこと。そして同じヒノキでも、特に耐久性の高い赤身(芯材)を選ぶことが
 大切です。これらの素材を使い、床下の換気をよくすることよって、土台の腐朽やシロアリ被害はかな
 り防ぐことができます。

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