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  地盤 基礎
 
  家を支えているのが基礎です。
  基礎を支えているのが地盤です。地盤には、硬い地盤と軟弱な地盤とがあります。
  一般的に硬い地盤を良い地盤、弱い地盤を悪い地盤といいます。
  地盤について、考えてみましょう。



地盤を知る

  家を建てる土地は同じようにに見えても、場所によってその地盤構造
  が大きく違います。
  軟弱地盤なのに有効な対策のを採らないまま家を建てると、不揃いに
  沈下する不同沈下と言われる事が起こります。
  一世一代の大事業と決心して造った家が傾いてしまわないためにも、
  地盤を知り、対策を立てることは非常に大切なことです。

    ・良好な地盤構造 (台地、昔からの住宅地)
    ・軟弱な地盤構造 (谷地、畑だった場所、田んぼだった場所
     埋立地、川の近く、海の近く、昔沼地)

 軟弱地盤を見分ける

   不同沈下を起こしそうな軟弱地盤を見極めるには、専門業者に依頼して
   現地での地盤調査を実施してもらうのが一番です。しかし、すぐに間に
   合う事でもありませんし、設計にかかる前でも良いでしょう。
   ある程度の基本的な事柄は把握しておいたほうがいいでしょう。

 軟弱地盤は低地に多い

   低地には雨水や地下水が四方から集中して集まります。雨水は高台か
   ら泥や葉っぱなどを運んでくるため、何千年という長い年月の間に、厚
   厚く堆積して軟弱層を形成しています。
    ・坂道の下りきったところは低地
    ・水路や川、池のそばは低地
    ・水に関係のある漢字を使う地名は低地が多い
    (池、渡、流、湘、島、崎、泉、谷、田、鷺、萩など)

 盛土は要注意

   地盤の弱い低地は盛土をしている事が多いと思います。1mの盛土は
   建物の重さより重く、土の重さだけで沈み(圧密沈下)かねません。
   また建設廃材(ガラなど)が混入されている場合は、地盤沈下の原因
   ともなります。また、本来は地盤良好な高台の斜面造成地も、工作物
   (擁壁など)沿いの掘削埋め戻し地盤が締固め不十分ですと、沈下を
   起こす恐れがあり注意が必要です。

   以上の事を考えた場合、専門家の意見を聞くこと、不安がある場合は
   地盤調査(住宅程度の重さの建物なら、スウェーデン式サウンディン
   グ試験のような簡単な調査でも可)をする必要があります。
   費用は10万以下ですから、後で家が傾くなどと言う事を考えると大切
   な事と思います。

   建物の基礎はその上に乗る建物の重さを地面に伝え、地面がその基礎を下から支
   え結果として建物を地面が支える事になります。ですから基礎の下の面積と土地が
   持っている支える力を掛けた数値が建物の重さより多いことが必要です。

 良い地盤   悪い地盤
 岩盤・砂礫・ローム
 地耐力が50nt/u以上  地耐力が30nt/u以下
 建物の規模・構造によるが、一般
 に杭は不要
 建物の規模・構造で違いますが、杭基礎又は地盤改良が必要。
 昔、又は今も丘陵地帯  河口近く、海の近く、昔湿地帯等
 固い地盤と柔かい地盤が敷地内にある
 場合、家が傾く事があります。

    地耐力



地耐力とは、 土が重量を支える力の強さのことを言います。
土には、重いものを支える事の出きる地盤もあれば、軽いものしか支えられない地盤もあります。
地盤1uで何ニュートンの重さまで支えられるかを示したのを、 地耐力と言って数値で表しています。
地耐力の数値が大きければ大きい程重い重量を差さえる事ができます。

基礎の種類
 基礎には、地盤で直に重量を支える 直接基礎と、基礎と支持層との間に鉄製やコンクリート製の杭が入る
  杭基礎とがあります。

 直接基礎

 直接基礎とは、建物重量を 直接地盤に伝える基礎形式です。比較的低層の建物、または良い
地盤の場合に用いられる基礎形式です。
軟弱地盤で直接基礎にした場合、上部建物の重さのアンバランスに耐えきれず不同沈下が生ずる可能性があります。
直接基礎には3つの種類があります。

 独立基礎  柱下だけに基礎を設け建物重量を地盤に伝える  
布基礎  連続した基礎を梁組み合わせる事により建物重量を地盤伝える  
 べた基礎  建物の下に基礎を作り、全体で建物重量を地盤に伝える  
 
一般的には、地耐力が小さい場合、べた基礎としますが、 建物の重量のバランスや地盤の状態を考慮せず、べた基礎と下場合不同沈下を起こす事もあります。

杭基礎
 住宅の場合、軟弱地盤や、鉄筋コンクリート造のように重い建物の場合をの除き、杭は使用しません。しかし地盤の状態によっては、杭を使用する事もあります。

杭基礎の種類
 現場打ち杭
現場打ち杭は、現場で組み立てた杭の鉄筋を掘った穴の中に落とし込み、その後コンクリートを穴の中に流し込み固めた杭の名称です。地面を掘削する方法によって工法が異なり、施工可能な杭長も変わってきます。
杭径は、60cm〜200cmと大きなものとなります。鉄筋コンクリートや鉄骨造などに使われる事が多い、掘削方法には、機械による方法と人力による方法があります。
工法
支持層までの可能深さ
備考
機械掘削
@ アースドリル工法
A オールケーシング工法
40m
 

機械掘削

B リバース工法 60m  

機械掘削

30m 狭い敷地の場合に使われることが多い

人力掘削

D 深礎 20m  

既製杭
既製杭は、工場で製作された杭のことで、下記のような種類があります。
   遠心力鉄筋コンクリート杭(RC杭)
   遠心力プレストレストコンクリート杭(PC杭)
   遠心力高強度プレストレストコンクリート杭(PHC杭)
   外殻鋼管付きコンクリート杭(SC杭)
   鋼管杭

現場打ち杭同様に、いろいろな工法があります。                                      
工法 備考
打込み工法 打撃工法 ハンマーで杭を打ちこんで行く工法。騒音・振動が大きい
埋込み工法 プレボーリング工法 あらかじめ所定の深さまで掘削し、杭を建て込む工法。騒音・振動が少ない
  杭中空部を掘削しながら、杭を沈めていく工法。騒音・振動が少ない
回転工法 杭先端に特殊金属を装着し、杭を回転させながら埋込む工法。騒音・振動が少ない

地盤改良

地盤改良とは、悪い地盤を改良して、良い地盤に変える工法です。
地盤改良のメリットは、
   @地盤沈下が生じない
   A地震に対する揺れが小さくなる
   B交通振動による揺れが小さくなる等があげられます。

  地盤改良の方法は、いろいろなメーカーで独自に開発された方法があります。
  その代表的なものは、改良地盤を作る方法と改良杭を作る方法の2種類に分けられます。
  地盤改良は工事費が高いというイメージがあります。しかし戸建て住宅の場合、
  地盤改良にかかる費用は、100万〜150万円位です。地盤沈下による補修工事等にかかる費用を考
  えると、地盤改良は決して高くありません。

以下に、家の構造と規模による一般的な基礎形式を示します。
埋立地や河川の近くなど、いわゆる 軟弱地盤の場所では、 地耐力3トン以下の場所があります。
そのような場所の場合は、構造種別にかかわらず 地盤改良又は杭基礎にしましょう。                
地耐力3トン
(地盤が悪い)
地耐力4トン
(地盤が普通)
地耐力5トン以上
(地盤が良い)
軟弱地盤
(地盤が非常に悪い)
1階建て &べた基礎 布基礎 布基礎 地盤改良、杭基礎
2階建て べた基礎 布基礎 布基礎 地盤改良、杭基礎
3階建て べた基礎 べた基礎 布基礎 地盤改良、杭基礎
鉄骨造
地耐力3トン
(地盤が悪い)
地耐力4トン
(地盤が普通)
地耐力5トン以上
(地盤が良い)
軟弱地盤
(地盤が非常に悪い)
1階建て べた基礎 布基礎 布基礎 地盤改良、杭基礎
2階建て 杭基礎 べた基礎 布基礎 地盤改良、杭基礎
3階建て 杭基礎 べた基礎 べた基礎 地盤改良、杭基礎
鉄筋コンクリート造
   地耐力3トン
地盤が悪い)
地耐力4トン
(地盤が普通)
地耐力5トン以上
(地盤が良い)
軟弱地盤
(地盤が非常に悪い)
1階建て 杭基礎 べた基礎 布基礎 地盤改良、杭基礎
2階建て 杭基礎 杭基礎 べた基礎 地盤改良、杭基礎
3階建て 杭基礎 杭基礎 べた基礎、杭基礎 地盤改良、杭基礎

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